近江神宮の弘文天皇祭は、毎年8月24日に開催されます。
弘文天皇は天智天皇の子で、日本最古の漢詩集である「懐風藻」の筆頭に作品2首が納められており、日本漢詩の祖と言われる人物です。

天智天皇が崩御ののち、弘文天皇が即位しますが、壬申の乱で命を落としてしまいます。
弘文天皇の崩御した日が7月23日、太陽暦に直すと8月24日にあたるので、この日に弘文天皇を奉る鳥居川御霊神社より御神札が捧げられ、園城寺執事から追悼表白が奏されます。
天智天皇と天武天皇の間のわずか7か月の在位で崩御された、弘文天皇の悲哀に思いをはせる祭事です。