中沢番楽は由利本荘市の無形民俗文化財に指定されている伝統行事です。天明3年(1783)にこの地方を襲った飢きんの被害が甚大であったため神に祈願して番楽を舞ったと伝わり、天明5年(1785)頃に直根村百宅から獅子舞番楽の伝授を受けて始められたそうです。

毎年お盆の8月13日に大山祇神社の境内で舞われるこの獅子舞では、神前舞、ジジイ(爺)舞、三番そうなどが、太鼓や笛、銅拍子などの賑やかな囃子に乗せて古式豊かに舞われます。