毎年2月23日、京都の醍醐寺では「五大力さん」として親しまれている「五大力尊仁王会」が営まれます。この行事は不動明王など五大明王の力を授かり、その化身・五大力菩薩によって国の平和や国民の幸福を願うもので、その歴史は醍醐天皇の時代・西暦907年まで遡ることができます。

この日に授与されるお札「御影(みえい)」は災難・盗難除けに御利益があるとされ、早朝から夕刻まで人の列が途切れることはありません。

近年では力自慢の男女が巨大な鏡餅を持ち上げてその時間を競う「餅上げ力奉納」も有名で、男性は150kg、女性は90kgの鏡餅を抱え、その力を奉納し、無病息災、身体堅固を祈ります。