毎年1月5日、伏見稲荷大社では「大山祭(おおやまさい)」が催され、稲荷山七神蹟の外玉垣に注連縄を張る注連張神事が行われます。その昔、御膳谷に御饗殿と御竈殿があって、お祭りには御饌石と呼ばれる霊石の上に神饌をお供えしたという故事に基づくものです。

本殿祭のあと、宮司以下祭員・参列者は揃ってお山御膳谷に向かい、斎土器と呼ばれるかわらけに中汲酒を盛ったものを御饌石の上に供えて、五穀豊穣と家業繁栄を祈る祭りが行われます。