伏見稲荷大社では春から秋にかけて、計5回もの「稲」に関する神事が行われています。「田植祭」は毎年6月10日、ご神前に日々供饌されるご料米の稲苗を神田(しんでん)に植える神事です。

本殿での神事が終わると神官は神田へと移動し、王朝をしのばせる典雅な「御田舞」が奏される中を菅笠姿の早乙女らによって田植えがすすめられます。神田のまわりには多くの観光客が集まり、早乙女の姿をカメラに収めようとするシャッターの音があたりに響き渡ります。