前田利家の正室「おまつ」は、利家が亡くなった後「芳春院」と名乗りました。おまつは、利家との間に11人の子どもを授かり、前田家の窮地を幾度も救ってきた女性です。
彼女が前田家の冥福を祈るために建てた総持寺祖院の山門前にあるのが、この寺院です。
明治31年(1898)年の火災で焼失し、現在の位置に再建されました。

芳春院の涅槃会(お釈迦様の入滅を偲ぶ行事)は、毎年3月6日に行われます。
干支の中では犬が吉運にあたるため、涅槃団子の中では犬の形が最も多く作られます。