矢田寺は、正式名称を金剛山寺といい、大海人皇子(後の天武天皇)が壬申の乱の必勝祈願に矢田山を訪れた後、同天皇の勅願によって智通が開基した古刹です。

創建当初は十一面観音を中心とした観音信仰の寺院でしたが、平安時代に民衆の地蔵信仰の高まりとともに地蔵菩薩が本尊となった歴史を持ちます。

紫陽花寺としても有名で、6月頃には大勢のカメラマンが訪れる観光スポットとなっています。縁日には毎月21日の弘法大師縁日と23日の矢田寺地蔵尊の縁日があり、写経会などが開催されています。