輪島市門前町の海沿いには、琴ヶ浜が広がっています。

ここの砂は歩くと、きゅっきゅとなります。ここは昔、地元の娘お小夜と船乗りの重蔵の悲しい恋のお話が残っています。

この浜の砂がきゅっきゅと鳴るのはお小夜のすすり泣きではないかといわれています。

この伝説にちなんで、夏祭りが毎年行われています。

祭りでは、朝早くからキリコと獅子舞がソーラサッセの掛け声で、町内を隈なく回ります。

夜更けには祭囃子を伴って、キリコや神輿は八幡神社に到着します。

ここからが、この祭りの見どころで、神輿とキリコが乱舞して、厄年の若者が神輿の上につけられた鳳凰を我さきにと抜き取ります。

ハレの仕事をやり遂げることができた!の掛け声で称えてもらえます。

そして神社の前では天狗が獅子の背中に乗って、獅子を退治する神事が行われて、祭りは終わります。