平成3年2月21日に国の重要無形民俗文化財に指定されている、全国無二の奇祭。
800年以上の伝統があり、東西2つの集落が、神前で里芋(トウノイモ)の長さを競い合います。
競い合うのは根本から葉先までの長さで、西谷に芋が長いと豊作、東谷の芋が長いと不作になる、と言われています。

祭前日までに、8歳から14歳までの男児である「山子」によって竹で囲いを作ったり、小石を敷き詰めたりして祭場の準備がされます。
そして当日は、東西それぞれの集落で栽培された里芋の中で最も大きいものを孟宗竹に結んでおき、熊野神社での盃の儀式の後、芋を持って東西別々の道から野神山へ登ります。
山上の祭場では16歳以上の青年である「山若」によって三々九度の盃、角力の奉納、膳、引き出物交換などの儀式が2時間ほど続き、最後に芋競べが行われます。
勝負の後、東西で芋を取り替え、また別々の道を通って山を下ります。