御所市にある蛇穴(さらぎ)には古くから龍神信仰があり、神社にある年中絶えることのない湧水は、下流域の灌漑用水として大切に活用されてきました。

野口神社はこの湧水の守り神として奉斎されたとのことで、地元住民の厚い崇敬を集めています。

毎年5月5日には例祭が行われ、藁で作った約15メートルの大蛇が各戸を廻って邪気を払う巡行をしたのち、神社へ奉納する「蛇綱曳き」と、出発時の大蛇に味噌汁をかける「汁掛け」が行われています。