菩提寺は、奈良時代の高僧行基菩薩が建立した道場「菩提院」の跡と伝えられています。弘法大師空海が参籠された平安時代には、小院三十余を数える大寺院だったそうですが、明治時代初期の廃仏毀釈などで衰え、現在は仁王門と本堂が残るのみとなっています。

本尊は、藤原時代末期作の十一面観世音菩薩で、他にも聖徳太子作と伝わる毘沙門天像(秘仏)、不動明王像などの宝物を今に伝えています。

毎年4月の第1日曜日には毘沙門天会式が執り行われ、桜が咲き誇る中、大般若経転読法会、餅まきなどが行われます。