新切大神楽が伝承される新切地区は、気仙川の支流新切川の河畔にある集落で、蕨峠を境に遠野市に接しています。

この大神楽は、明治になって上有住坂本から伝えられたと言われており、上有住五葉山神社の四年祭で奉納される坂本大神楽の流れを汲むものです。

鳴り物として三味線、笛、太鼓、小鼓、大鼓を用い、獅子、道化(才蔵)、おかめ(お姫様)のほかに手踊りの女性が一緒に踊ります。

この神楽の奉納は、四年に一度斎行される月山神社五年大祭が特に有名ですが、他にも住田町文化・産業まつりの「芸能まつり」などでも披露されています。