日光七里にある行岡神社に神様を祭る儀式として昔から伝えられている「お飯食の案内もん」「春駒」「強飯式」の3つの儀式を言います。山伏と強力に扮した小中学生が法螺貝太鼓を合図に登場し、竹かごをかぶった白装束の強飯頂戴人と呼ばれる大人に対して「ありがたい山海の珍味を残さず食え」「一膳でも残してはならぬ」と命じ、山盛りの里いもやご飯を強います。子供強飯式に参加した頂戴人や参列した人々には、七難即滅・七福即生・武運長久などの御利益があると言われています。

無病息災や豊作を祈る市の無形民俗文化財に指定されている奇祭です。厳粛な雰囲気のなかで行われる輪王寺の強飯式とは対照的にとてもユーモラスな神事です。