「武射祭」は、日光の中禅寺湖畔にある二荒山神社中宮祠で行われる神事です。室町時代から続く行事で、日光男体山の神が「大蛇」に、赤城山の神が「大ムカデ」に姿を変え、土地をめぐって戦場ヶ原で戦い、日光男体山が勝利したという神戦伝説に基づいています。

この神戦伝説にちなんで、宮司が境内にある上神橋から赤城山の方向に向かって掛け声とともに一番矢を放ちます。その後、烏帽子、狩衣姿の神官や弓道家が次々に矢を放つという神事です。大空に向かって放たれる矢は清々しさを感じさせます。