毎年3月の第3日曜日に、春を告げる行事として五穀豊穣・家内安全を祈願して「嶽六所神社奉納梵天」が行われます。当日は、約10本ほどの梵天が巡行し、町中のあちこちから威勢のいい「ジョヤサー!」の掛け声、梵天唄が響きます。

「手札」とよばれる木製の板同士を打ち合わせ、高さ5mほどの梵天がつき上げられる様は圧巻です。巡行の道中では住民から酒を振る舞われ、和やかに言葉を交わす様子もみられます。やがて、中町大門口の鳥居跡にて押し合いと餅まきが行われ、神宮寺嶽の麓まで移動し、梵天一行が急な斜面の雪山を登ります。「ジョヤサー!」の掛け声とともに嶽六所神社へと五穀豊穣・家内安全の願いを込めた梵天をなんとか奉納しようと懸命に登山する様子は感動的です。