福岡県筑後市久富地区で毎年8月14日に行われている久富盆綱曳き(久富観音堂盆綱曳き)は施餓鬼行事の一種で、県の無形民俗文化財に指定されている伝統行事です。
元は江戸時代に建てられた徳随寺で仏教古事に習い始まった盆綱引きが、その後の大凶作がきっかけで、多く出た死者の霊を慰めるために寛永20年(1643年)より地区の行事として始まったそうです。

盆綱引きは10時頃に始まります。
12歳までの少年達がススを全身に塗り藁を身につけて地獄の釜番の黒鬼に扮し、長さ20m、重さ400kgもの大綱を曳いて久富熊野神社から出発し、地区を巡ります。