徳島県阿南市橘町は漁港として栄えてきた町で、橘町にある1024年創建の古社「海正八幡神社」では毎年10月1日から三日間「喧嘩だんじり祭り」とも呼ばれる秋祭りが行われます。
この祭りは江戸時代から続いていて、航海安全や大漁を祈願して船に見立てただんじりを曳き、町内を巡行します。

だんじりに施された見事な彫刻も見所の一つで、昔はだんじりを大事にされていたそうですが、提灯を下げるやんだし(船の先端部分)がぶつかったことで喧嘩が始まり、人の争いの代わりにだんじりをぶつけさせたのが始まりと言われています。

だんじりのぶつかり合いは夜7時から深夜まで見ることができます。
重さ4トンのだんじりを数十人の男が全速力で曳き、壊れそうな勢いで衝突させる豪快なパフォーマンスに観客も賑わいます。
また、夕方には女子だんじりが出て、喧嘩だんじりの締めには獅子舞の奉納も行われます。