「百々手祭り」の「百々手」とは、村や家筋の代表者が神前で矢数200隻を射て、勝負を競うお祭りです。五穀豊穣・厄払い祈願も込められているこの神事は、各戸の代表がお手製の竹の矢を持ち寄って矢を射て、最後は矢をすべて野に放ち、野に返されます。

弓射が終わるといよいよ愉快な「大飯喰らい」の神事です。白米と一汁三菜が高膳で運ばれ、まずは普通の量でご飯を食べますが二杯目からは超大盛の山盛りご飯となり食べ終わる間もなく、まるで椀子そばのように次がよそわれます。

参加者はお椀を隠して蓋をしようと奮闘しますが、給仕役は容赦なく次々とご飯をよそい、その掛け合いに場内が笑いに包まれます。このユニークな神事は「今年もこれだけご飯が食べられますように」との祈りが込められているそうです。