西暦806年(大同元年)に創建された熊野大社は、日本三大熊野の1つに数えられ、産業の守り神として、年間約30万人が訪れる神社です。天台仏教の霊場として発達したこの神社は、東北の伊勢神宮として信仰を集めています。

春参宮は、毎年執り行われている新春祈願祭で、伊勢神宮で門外不出とされ、全国で唯一熊野大社のみが直伝を許された、太々神楽を奉納するお祭りです。
東北地方の人々が、三重県の神宮まで行かずとも、この太々神楽を受けられるようになったことで、熊野大社は「東北の伊勢」とも呼ばれています。

この時期の参詣客は、県内はもちろん、福島県を中心とし、宮城県、新潟県、北関東にまで及んでいます。