蛇穴(さらぎ)の蛇曳き(じゃひき)汁かけ祭りは、田植え始めの毎年5月5日に行われている祭礼です。
祭りの起源は地元に伝わる、恋に破れて蛇に化けた娘を味噌汁で追い払った話で、その娘の供養に野口神社が建てられて始まったそうです。

藁を編んで作った10mを超える大蛇は大勢の町民に曳かれて各家をまわります。
汁かけの儀は、かつては見物人に味噌汁をかけていたそうですが、現在は蛇綱曳きの出発前に行われています。
また見物客にはおにぎりや汁物などの振る舞いもあります。

この江戸時代より続く珍しい祭りは、平成26年に市の無形民俗文化財に指定されています。