防府天満宮の表参道西側にある坂は、通称「鈴虫坂」と呼ばれています。これは、名前は勤王の志士という別名を持つ、野村望東が境内の中にある大専房に宿泊したときに、鈴虫が泣いており、こに鳴き声が美しいと評判になったことが始まりです。

現在の鈴虫放生祭は、縁のある大専房で野村望東の御霊をお慰めするために行われています。また、祭りの後には雅楽演奏が行われるため、美しい初秋の雰囲気を楽しむことができることと思います。