三重県朝日町小向地区は昔、田んぼや畑ばかりの村でした。のどかな村に神社がありました。

村人はこの神社に祀られた氏神様を大切にしておりました。小向と書いて「おぶけ」と読みます。

この村に伝わるお祭りは、村人がふんどし一丁でたいまつを持って、たたき合う威勢のいい祭りです。

「裸祭り」とか「たいまつ祭り」とも呼ばれています。そもそもこの祭りの始まりは江戸時代です。

300年近く前にこの村ではやり病が起こり、氏神様にこの病の退散を祈願しました。藁を束ねて火をつけて叩き合ったらはやり病が消えたことで始まった祭りです。

八王子祭りは、いくつもの山車が町内を練り歩きます。5~6メートルという大藁が火柱をあげると、祭りもクライマックスになります。そして神社に大太鼓をを奉納します。

奇祭といわれるこの祭りを一度は見たいです。