熊野川岸に建つ楊枝薬師堂(ようじやくしどう)は、後白河法皇と京都の三十三間堂に所縁の場所。創建年代は応永18年(1411年)。頭痛の神様として有名です。
後白河法皇の頭痛平癒祈願のために、三十三間堂の棟木としてこの地の柳の大木が切り出されました。その切り株の上に建てられたお堂が楊枝薬師堂で、柳の枝で掘った薬師如来を祀ったのが始まりとされています。

別名は「頭痛山平癒寺」で、頭痛以外にも目・耳・喉・首など、頭部の病にご利益があるとされています。毎年3月に行われるお祭りでは、ご利益を求めて多くの参拝者が集まります。当日は、参拝者への祈祷や餅まきなどが行われます。