二見興玉神社内に位置する竜宮社。
この例祭と共に行われる郷中施という行事があります。

さかのぼること200年前、かつてこの土地を襲った津波によって、町は大きな損害を受けました。
なんと残った家が5軒ほどだったという大津波。
しかしながらこの土地の人々は協力し、身を寄せ合って復興を遂げたのです。

この津波を経験した人々は、これからの安全を祈願する意味を込めて小舟に供物を乗せて海へと供えるようになりました。
これは「きゅうり、みる、まつな」などの供物であり、「急に、見るな、待つな」という津波への教訓を模したものだとされています。