奈良県桜井市小夫(おおぶ)の天神社では、毎年7月22日に除蝗祭(じょこうさい)として、イナゴの害を取り除く祈祷が行われます。田植えを終えた水田では夏土用の季節に蝗(いなご)の害がないように氏子が戸数ごとに長い葉のついた竹野葉先(俗に一万度という)に五色の紙を結び付け社頭に持ち寄り五穀豊穣を祈念します。

現在では、各戸からの五色の紙を結び付けた竹竿の持ち寄りはなくなり、神社に竹竿に五色の吹き流しが立てられています。この日は祭祀道具の虫干しや日干しで境内が満艦飾となります。