沖縄県では五穀豊穣と村民の繁栄を祈願して各地で豊年祭が行われます。今帰仁村湧川でも毎年行われ、その日は他市町村に住んでいる湧川出身者も帰ってきます。さながら毎年同窓会や同級会をやっているようなものだと言う人もいます。舞台部門と屋外部門があり、舞台部門の前に屋外部門が行われます。夕刻から真夜中まで様々な演目でまさに「お祭り」です。

屋外では棒術演武、路次楽(沖縄県の無形文化財)、長者の大主、若衆、二才、先導若衆、獅子舞などが、舞台では踊り・空手演武などを子供から老人会、興が乗った観客の飛び入りまで次々演じ、時間が過ぎるのを忘れます。豊年祭に使われる道具・歌われる歌詞・衣装、その一つ一つに物語があります。