北広島町を含む中国山地には、「はやし田」と呼ばれる伝統芸能が昔から受け継がれてきました。これは、大太鼓・小太鼓・笛・手打鉦などによる「囃し」や田植唄に合わせて苗を植えるもので、作業を早める意味もあり、昔はあちこちで盛んに行われていました。

原東田楽団は、一度途絶えたこの田楽を復活させ、伝統を忠実に再現する「原東大花田植」を毎年5月頃に北広島町を会場に行っており、大太鼓や小太鼓、笛など20人の囃子方による田囃子の中、絣の着物に菅笠姿の早乙女が田植唄を唄いながら田植えをし、五穀豊穣を祈願します。