広島県の北広島町にある「古保利薬師」は、9世紀始めに弘法大師によって建立された真言宗古保利福光寺(現廃寺)と伝えられているお寺です。後に戦国大名となった吉川氏の菩薩寺として栄えましたが、吉川氏がこの世を去った後は衰退し、廃寺となりました。

庫内には、24体もの仏像が安置されており、そのうちの薬師如来坐像、日光菩薩、月光菩薩のほか、千手観音立像をはじめとした9体が重要文化財または国宝指定を受けました。毎年、4月上旬に古保利薬師ではこの収蔵庫を無料開放する「古保利薬師春まつり」が行われ、様々な催しも行われます。