護法祭は岡山県久米郡の清水寺(せいすいじ)を含む4箇所のお寺に伝承されている奇祭です。
通称「ごうさま」と呼ばれるこの行事は、五穀豊穣や天下泰平を祈願して行われています。

深夜0時、村人の中から選ばれ一週間寺で身を清めた護法実に護法善神が取り憑き、ごうさまとなって境内を鳥のように飛び回ります。
これを「護法楽」「お遊び」と言い、この場に不浄の者や邪魔をする者がいるとごうさまに捕まるため参加者は全力で逃げ隠れします。
時には集団パニックで怪我人が出ることもあるそうです。

近年は肝試し感覚で参加する若者が増えつつありますが、捕まった者は3年以内に不運が訪れるとされ、後にお祓いを受けることで不運を免れることができます。