山口県山口市にある須賀社では、例年秋の例祭日である旧暦10月初めの子と丑の日の初日の夜8時ごろから、「厄神舞」が行われます。発祥は平安時代で、長年6年(1033年)の夏、酷暑の日が2か月以上も続いた影響で稲は枯死し、さらに悪疫が流行しました。日神神楽舞を奉納したところ、悪疫が止んだことから、毎年舞が続けられています。

厄神舞では、舞人二人が舞殿で太鼓と笛に合わせて舞います。舞が進むと観衆がはやし立て、最終的に舞人は神憑り的に供覧状態となって舞殿から群衆の中に飛び降り、神殿を目指して走ろうとするところを取り押さえ休ませ正気に戻らせるという行事です。