神武天皇が東征の途中、大入島日向泊に上陸され、島に水が無いことに心痛されて砂浜に折弓の尖で井戸を掘られたという故事(神の井伝説)があります。その船出に際し「航海の安全を祈って近在の人々が心を込めて焚火をした」というのが「大入島トンド火まつり」の由来とされています。

「トンド」とは竹を中心にわらを巻きつけて作る、巨大な松明のことです。見どころは高さ10メートルのトンドへの点火です。夜の闇の中、トンドが燃える光景は神秘的です。

見物に訪れた人々は倒れた火柱から松の枝を拾って一年間の無病息災を祈ります。

このお祭りでは、神武天皇が食べたと伝えられている「海部鍋」や佐伯名物「ごまだしうどん」もご賞味いただけます。