大分県佐伯の春の風物詩、「さえき春まつり」。
1年で最も盛り上がる日と言っても過言ではないほどの祭りの中、見どころの1つとして挙げられるのがこの「菊姫行列」です。

かつてより佐伯に伝わる菊姫伝説を模して行われるこの行列。
この地域にいた美しい娘「菊姫」は、村の誰もが憧れるほどの美貌を持っていましたが、ある日顔に醜い吹き出物が出始めてしまいます。
苦に思ってひきこもるようになった菊姫。
お経を読んでどうにか元に戻りたいと願った彼女に、「大日寺の弁財天にお祈りしてみなさい」というお告げが聞こえます。

そして言われた通り、弁財天様に21日間かけて祈った彼女。
無事元の顔を取り戻すことができた、という伝説です。

行列では、和装をした女性たちがあでやかに街を練り歩き、当時の面影を感じさせてくれます。