毎年2月11日に行われるこの行事は、「鬼こそ」又は「鬼やらい」といい、追儀式行事です。

本堂で、無病息災、五穀豊穣を祈る法要が営まれた後、法道仙人に扮した面を付けた童子を先導に、髪を長くたらし目玉の飛び出たお面を付けた赤と青の鬼たちが燃えさかる松明、太刀、鉾などを持って現れ、太鼓や鉦の囃子に合わせて、本堂の周りを一周して松明を庭上に投げるという珍しい行事です。

鬼が投げた松明を持ち帰ると1年間の家内安全、無病息災が約束されると伝わるため、多くの人が家に持ち帰ります。

「鬼こそ」は、かつて、たびたび現れる化け物を退治するため、法道仙人から教えられて始めた鬼追いと伝えられています。