津島神社は愛知県西部の津島市にある神社で、津島市は鎌倉時代から尾張と伊勢を結ぶ要衝「津島湊」として発展し尾張地方で一番の賑わいを誇ったこともある街です。
そんな歴史ある街、津島にある津島神社の烏呼神事は神様の遣いとされる烏に食べ物を献上する祭礼で、祭礼の中で本殿・八柱社の屋根に神共を投げ上げます。
古代、烏は神に穀物を運ぶ鳥として信仰されていました。また。穀物だけでなく魂も天上に運ぶものとしての信仰があります。烏が神に穀物を運ぶということから農作業が始まる春、神の遣いとしての烏に食べさせることによって五穀豊穣と繁栄を祈るという神事が続いてきたのでしょう。