津島神社の天王祭は、祭礼として600年近くの歴史があり、日本三大川祭りの一つとして全国の数ある夏祭りの中でも最も華麗なものであると言われています。特に車楽舟行事は国の無形民俗文化財に指定されており、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

初日の宵祭では、午後7時頃から提灯に点灯が始まり、5艘の巻藁船が車河戸から天王川に漕ぎ出します。囃子方が「津島笛」を奏すると、車屋一行が御旅所の神輿に拝礼し、帰船します。

朝祭には市江の車楽舟(だんじりぶね)と津島の5艘の車楽舟が出ます。
車楽舟の二段屋台には能人形が飾られ、前部には車屋が床机に腰掛け、稚児、囃子方、乗り方衆、祝司らが乗船し、天王川を奏楽しながら漕ぎ渡ります。