「日本三奇祭」のひとつとして有名な鍋冠まつりは、毎年5月3日に開催される筑摩神社の春の例祭です。

8歳前後の少女8名が狩衣姿に鍋や釜を被り、総勢300名の行列に加わることから鍋冠まつりと呼ばれています。

その起因については諸説ありますが、筑摩神社の祭神が食物の神であったことや、当地の御厨から神前に作物、魚介類などを供えるとともに、特産であった鍋を贖物としたことが、鍋冠まつりの原初の姿ではないかと考えられています。

平安時代から続いており、米原市無形民族文化財に指定されているこのお祭り。琵琶湖の風景を楽しみながら、歴史を感じられる貴重なお祭りです。