今岳権現のつうわたしは大坪町古賀に伝わる風習で、今岳権現の分霊を次の年に世話する当番に引き渡す行事です。当番のことを「頭(つう)」と呼び、「つう」を引き渡すことから「つうわたし」と言います。

12月14日のお昼、次の年のまつり組の人々が、その年のまつり組の家に招かれ、神様を授かりに行き酒宴が開かれ、その場でつうわたし行列の役割を決めます。

役が決まると、それぞれの衣装を身にまとい、顔に炭をした後、夕方から夜にかけて各組をお祓いして回り、次の年の会所に今宮権現の分霊を安置します。