葛城市の當麻寺(たいまでら)と石光寺(せっこうじ)には、何千本もの牡丹があり、毎年4月中旬から1カ月間、「葛城市ぼたん祭」が開催されます。

當麻寺は、奈良時代と平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)があり、近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られています。

石光寺は、飛鳥時代後期(白鳳期)の創建とみられる古寺で、中将姫伝説ゆかりの寺院です。境内には、中将姫が蓮池曼荼羅を織成する際に蓮糸を染めたという井戸「染めの井」と。糸を干したという「糸掛桜」があり、「染寺」とも呼ばれています。

ぼたんの開花時期には、當麻寺参道、石光寺周辺にぼんぼりがともり、柔らかい光が大輪のぼたんの花を照らします。ぼたんの他にも石楠花(シャクナゲ)や芍薬(シャクヤク)などが、花を咲かせてお待ちしていますので、ぜひ愛でにお越し下さい。