荒尾市にある野原八幡宮は、「のばらさん」の愛称で地域の人たちから親しまれています。

その野原八幡宮では秋季大祭で奉納される「風流」楽があり、760年以上も前から口伝口授によって残されてきました。
県の重要無形文化財に指定されているこの舞は、赤い狩衣をまとい獅子頭を被った2人の少年が、太鼓と小太鼓を叩きながら、大人たちの吹く笛にあわせて優雅に舞います。

もう一つ行われる「節頭」は節頭奉行を先頭に、柄杓を持った仲間頭節頭とよばれる稚児を乗せた神馬を引く4人の仲間が、御供人とともに「ヘーロイ、ハーロイ」という掛け声を上げながら地域を訪問して「祝い歌」を詠います。