「秋名アラセツ行事」とは明け方に行われる、”ショチョガマ祭り”と夕方の”平瀬マンカイ”の2つの祭事の事を指します。

「ショチョガマ」は田や畑山の神々への豊作祈願の儀式で、山の中腹に立てた方屋根の上でショチョガマの歌一節が終わると、屋根の上の男衆や子供たちが「ユラ・メラ」と掛け声をかけて屋根を揺らし日の出が山の上に出る直前に揺すり倒します。南側に倒れると豊作なると言われています。

「平瀬マンカイ」は海の彼方(ネリヤ)の神々への祈願です。ノロとよばれる女性4名ほどが唄を掛け合い、海の彼方から稲の神様を招き寄せる女性中心の優雅な祭事です。女童平瀬の女性は太鼓を打ち鳴らし、神平瀬と女童平瀬とで歌の掛け合いが行われ、海の彼方の神々への豊作祈願が行われます。