広島県三原市にある「久井稲荷神社」は、伏見稲荷の分霊としては最も古いものです。戦国時代に勇気と知略で西国を統一した毛利元就は、神仏への崇敬の念も厚く、弘治3年(1575年)に本殿を造営し、3年後の永禄3年(1560年)には元就の三男小早川隆景によって社殿が造営されました。

この久井稲荷神社では、毎年2月の第3土曜に広島県では唯一の「はだか祭り」が行われ、無病息災を願って300余名の裸男が二本の護福木を奪い合います。冬の夜の熱気あふれる争奪戦は迫力満点です。