広島県安芸郡の海田市駅から徒歩数分の場所にある「熊野神社」は、1026年に紀州熊野大社より勧請されたと伝えられています。その後、戦国期領主、阿曽沼氏により再建され、江戸時代、海田市の繁栄とともに総氏神新宮社として、氏子万民の崇敬をうけました。

この海田町の熊野神社では、毎年10月に「頂載(ちょうさい)」という奉納行事が行われます。頂載とは、重さ約2.5トンもの山車のことで、これを50人から60人ほどで担ぎ、海田新町を練り歩いた後、熊野神社に奉納されます。