南信州では各地にかけ踊りの風習が残っており、新仏供養や雨乞いなどの目的から始まったそうです。向方のかけ踊りは前者で、昭和50年代までは新盆の家を回るかけ踊りが行われていました。

現在は8月14日の晩、長松寺でかけ踊りと盆踊りを行い、本堂を向いて整列し「庭入り(あいさつ回り)」をして、「庭ほめ踊り」「かばらい踊り」「引き踊り」をします。8月16日0時になると、新盆の家が出した松明を燃やして「送り盆歌」を唱えます。

古い形式のお盆行事で、厳かな雰囲気の中執り行われます。