大河内の掛け踊りは、新盆の家を回って神仏を供養するという古い形を現在に伝える貴重な伝統行事です。

8月14日の夜、踊り手が祈願堂に集まって和讃を唱えてから新盆の家を巡り歩きます。「庭ほめ」「あかつき富士」などの和讃が唱和され、最後に「新盆おいとま」の和讃を唱えて次の新盆の家へと向かいます。

8月16日0時が近づくと、祈願堂に向かって和讃を唱えた後、八幡を踊り庚申様へ向かいます。華やかさはありませんが、代わりに死者に対するしっとりした情感にあふれているお祭りです。