福井県の上細江町にある粟嶋神社では、400年以上前から伝わる「だんごまき」という伝統行事があります。

室町時代にこの地域で疫病が流行った際に、神社にお米を備えたところ治り、そのお礼としてお米をだんごにして撒いたことが始まりといわれています。

祭り当日は朝一からだんごの準備をして、サイコロの形をしただんごや、中に小銭を入れただんごなどさまざまなものが用意されます。

境内には300人を超える大勢の人が無病息災を願い集まり、我先にとだんごに手を伸ばします。
その姿は「だんごまき」というより「だんご争奪戦」という言葉の方がしっくりくるほどです。
クライマックスにあるだんごが詰まった俵を投げる時の奪い合いは、最高潮の盛り上がりを見せます。