盆船流しは、8月の月遅れ盆の16日早朝、新盆を迎えた言えで麦藁や木で作った盆船を海に流し、祖霊を見送る精霊供養の盆行事です。

船の船尾には舵や櫓を取り付け、木や竹で作った帆柱にその家の船名や個人の戒名などが書かれた白帆が張られます。

藁や西瓜、茄子などで作られた船頭が乗せられると大津港の波止場に集められ、合同の法要が行われます。それが終わると「じゃんがら念仏踊り」という天台宗の念仏踊りが披露され、その後、盆船は漁船に積んで沖まで運ばれ、海に流されます。