毎年8月1日に行われる大仁地区の伝統は、地区内を流れる狩野川にいると言われている霊を供養する目的で行われる行事です。

昔から多くの水難者がいるとされる川。
そんな人たちの魂を鎮めるため、いかだの中心に火をつけた松明をくくり、川下へ運びます。

この際に行われる掛け声が、「うっ、うっ、うわ、はい」と聞こえる独特なもの。
最後には松明の火が消えるまで、流れていくお囃子声がやまずに続いていくのです。

夕暮れにぼんやりと映る松明の火は、幻想的で物悲しい雰囲気を纏っています。