流し雛は、毎年4月の第1日曜日に五條市南阿田町の源龍寺(雛の寺)で開催されている恒例行事です。

お祭りでは晴れ着を身にまとった少女たちが願いの文を読み上げ、川辺にかがんで手作りの紙の雛を川に流し祈ります。女の子の病封じとともにひな人形に託した禊の行事でもあります。

流されるのは、古来より奈良県民が特別な思いを寄せた吉野川で、やがて紀ノ川へと名を変え、ひな流しで全国的に有名な和歌山市の淡嶋神社を目指して流れていきます。