京都市左京区にある熊野神社は、修験道の日圓上人が紀州熊野大神を完成したのが始まりとされ、縁結び・安産にご利益があると言われています。また、後白河法皇が信仰していたことでも有名ですが応仁の乱によって焼失し、現在の本殿は1835年に下鴨神社の旧本殿を移築したものです。
ここ熊野神社で行われる御火焚祭は、湯神楽や火焚串を燃やして秋の実りに感謝する祭りです。当日は本殿前にて火焚串や火床、窯にお祓いをし、本殿での祝詞奏上、舞の奉納、玉串の奉納がされ、本殿前での湯神楽神事が始まります。あたりにまき散らされる窯の湯の水滴が体にかかると一年間病気にならないと言われています。
その後火焚串のお祓いがされると、御神火を使って火床に火がつけられ、火の勢い委が増すころには参拝者も火焚串を投げ入れることができます。
残り火で温められる珍しい「焼ミカン」は食べると風邪をひかないと言われていますので是非この機会にお試しください。