和伎座天乃夫岐売神社(涌出宮)では毎年2月中旬にいごもり祭が行われます。
昭和58年に「棚倉の居籠祭」として京都府指定無形民俗文化財に指定され、昭和61年には涌出宮の他の宮座行事とともに「涌出宮の宮座行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。

いごもり祭は1日目に大松明が燃やされ、極寒の夜空を照らします。
2日目は御神酒出し、御膳出し、御田植えなどの室町期の農耕儀礼の豊作祈願祭が古式豊かに行われます。

居籠るとは外出を慎み、心身を清める意味で、かつて居籠祭の間は、家に籠って一切音を立てなかったといわれ、「音無しの祭」とも言われています。